
アムステルダム南西部の広大な公園Amsterdamse Bosの一角にあるBloesemparkで、今年も400本の桜が花を咲かせました。昨日はちょうど満開で、暖かな陽気に誘われてたくさんの人がお花見に訪れていました。日本人ばかりかと思いきや、オランダ人をはじめ、様々な国籍の家族連れや学生、カップルでおおにぎわいです。


この桜の木は、在蘭日本人女性のコミュニティ「Japan Women’s Club」によって2000年に寄贈されたものです。それぞれの木に日本人女性とオランダ人女性の名前を冠しているのだとか。まだ比較的若い木ばかりにもかかわらず、気高く美しく見事な花をつけていました。木々がオランダの風に揺られて重たそうな枝を揺らし、花吹雪が起きて歓声があがる場面もしばしば見られました。
公園には、環状の広場があります。その淵に腰かけていると、中央でサッカーをする少年たちの流れ弾が飛んできました……ドッジボール恐怖症の私は怯えてしまいました!(^^;)

それにしても、桜って美しいですね。オランダ・アムステルダムにも、日本の春を思わせる、こんな素敵な場所があることをとても嬉しく思います。お手入れをしてくださっている人たちにも感謝です。
桜の木々の間には、2011年の東日本大震災の犠牲者へ思いを寄せたモニュメントが設置されていました。震災からもう6年が経ちましたが、一人の日本人として自分の言葉で語れるように、今一度現状を見つめ、心のうちに留めておこうと思いました。
★Bloesemparkの歴史に触れる →http://www.amsterdamsebos.nl/natuur/natuurgebieden/bloesempark/
text and photo / Mako Yasuda