
ハーレムの中央広場(Grote Markt)で、「Haarlem Culinair」というイベントが開かれました。周辺地域にある飲食店が一か所に集まり、「試食サイズ」の小ポーションで料理を提供するという4日間限定の催し物です。

イベント期間中は、広場いっぱいに飲食スペースが設けられ、普段はちょっと敷居が高いレストランも野外テントで軒を並べています。それぞれの料理は小さいポーションで提供されるので、実際にお店に行って料理を注文するよりも、ずっと気軽に味見することができます。
オランダでは外食すると、そんなに注文しなくても日本円にして1万円ほどかかることがしばしばあります。このイベントなら1品につき7ユーロ程度で注文できるので、いろいろなお店の料理をちょっとずつ試せます。これなら、ハズレないレストラン選びができますよね。節約上手なオランダ人ならではのイベントです。
お店側にとっては自分たちの料理やサービスを知ってもらう絶好の機会だといえます。

こちらは、「Fris」というレストランの平目のムニエル。泡立った白いソースはシャンパンのような上品な味で、お魚はカリッと焼きあがっていて美味でした。が、ハウスワインの白を頼むと、驚くほどおいしくなく、衝撃を受けました。他のワインを選ぶべきだったのかもしれません……ワインビネガーかと思うような酸っぱさでした。

会場内では、回転寿司も勢いよくぐるぐると回っていました。ちょっと日本人には食指の動かないようなビジュアルなので断念しましたが、けっこう賑わっていましたよ。
お店を見て回っていて一つとても不思議だったのは、各店の食事メニューは10種類程度とかぎられているのにもかかわらず、サーモン、牡蠣、ポルトベッロきのこなど、複数の店舗で同じ食材が扱われていることでした。オランダ人が大好きな食材なのか、旬なのか、はたまた共同購入しているのか……謎です。
中央の白い丸テントの下には、環状のバーとDJコーナーがありました。バーテンダーの若いスタッフが曲に合わせて踊りながら仕事をしていました。「試食」的な要素のほかに、「ちょい飲み」が楽しめるイベントでもあるんですね。
◆ハーレムクリナール 2017年8月3日(木)~6日(日)→http://haarlemculinair.nl/
text and photo / Mako Yasuda
カテゴリー:イベント