何を隠そう、三度の飯よりお花見が好きです。東京で働いていたころ、お花見シーズンには毎朝のように千鳥ヶ淵などのお花見スポットを偵察してまわっていたほど……ほろ酔いで見上げる夜桜も良いけれど、朝日を浴びる桜もたまらなく綺麗なんです!
オランダ在住4年目を迎えてもなお、お花見好きの魂は健在。というわけで、3月26日金曜にAmsterdamsebos(以下アムステルダムボス公園)のBloesemparkへ、2年ぶりのお花見に行ってきました。
コロナ騒ぎが始まったばかりで、対策の取り方が分からなかったため涙をのんで諦めた2020年。今年はきちんと人数制限などのルールが敷かれた上で桜の咲くBloesemparkが開放されると聞いて、安心しました。
実際に行ってみた経験をもとにしたレポートしていきます!
出入口は各1か所・混雑時は入場制限(の予定)
開花の1週間ほど前から、今回の目的地・アムステルダムセボス公園の公式サイトには、コロナウイルス対策のためのルールが明記されていました。大まかな内容は、対人距離を1メートル半確保すること、同伴は2名以下もしくは同居家族のみとすること、滞在時間の制限、人数制限があること(150人以上)、園内ではスタッフの指示に従うことなど。
私が訪問した26日金曜午後の段階では、桜の咲くBloesemparkの入場者数が150人以下だったためか、入場制限や滞在時間のチェックはありませんでした。
出口と入口は1か所ずつ指定されている点は、注意が必要です。オレンジ色の揃いのジャケットを着たスタッフが常駐し、出入りを管理してくれていました。
普段、多くの人が入退場するBloesemparkの公園東側入口は、今年は出口専用です。現地ではスタッフが案内してくれると思いますが、入口はスキポール空港側、つまり西側の森の中に用意されていました。
↓入口の場所について、Googlemapのリンクを貼っておきます。
なお、西側の入口付近には臨時の駐輪場も用意されていました。駐車場は台数が限られているようなので、自転車で行ければ、広い公園内の移動にもとても便利ですね。
入口付近の看板に書かれている通り、Bloesemparkには犬などのペットは入場不可。滞在時間は30分と書かれていました。
個人的なピクニックなどは禁止です。公園内で座ってのんびりするのはOKですが、ピクニックシートを広げて飲食をしようとするとストップがかかるようです。食事をしたりお酒を飲んだりして楽しみたい気持ちはよく分かりますが、今年ばかりはガマンですね。
コロナの前までは、公園内でタコ焼きなどの出店や、和太鼓の演奏などといった日本文化が楽しめる桜祭りが開かれていました。お祭りが昨年に続いて催されないのもとても残念ですが、来年の開催を今から楽しみにしておくことにしましょう。

Bloesempark公園西側の入口にはスタッフが常駐。右手の看板には注意事項が書かれている
3月26日の開花状況は1分咲き程度
例年よりも早く開花したアムステルダムの桜。26日金曜午後の段階では、全体として1分咲き程度でした。入場したら、まず震災祈念碑に手を合わせてから、公園内をぐるりと巡って花を愛でます。風に揺れる桜の木の可憐さといったら、もう……❤
なお、公園外周には2分咲き以上の木も点在していましたが、大半の花はまだ蕾のままです。気温や風の具合にもよりますが、満開は3月30日以降ではないかと思います(あくまで私見です)。
植樹から21年を迎えるソメイヨシノ計400本
今から21年前、Japan Women’s Club (JWC)の方々が、アムステルフェーン市に400本のPrunus Yedoensis、和名ソメイヨシノの苗を寄贈したのが、この公園の始まりです。
この公園に咲く400本の桜のうち、200本には日本人女性の名前、他200本にはオランダ人女性の名前がそれぞれつけられていますが、明記はされていません。自分の名前の付いた木が枯れてしまったらかわいそうだから書かれていないのだそうです(なんて細やかな心遣い!)。
風に揺れる桜の可憐さといったら、もう……❤ この場所に足を踏み入れるだけで、心が落ち着き、元気が湧いてきます。寄贈や植樹や関わった女性の思いが木の一本一本に込められているからかもしれません。桜の美しさだけではない、特別なパワーが宿っているように感じるといったら、大げさでしょうか……。
毎年無数の花をつけて私たちの目を楽しませてくれる、オランダのソメイヨシノ。植樹してくださった方々や、手入れをしてくださっている方々の尽力に改めて感謝です! 本当にありがとうございます。
十分な防寒対策で楽しいお花見を
なお、これから実際にBloesemparkへお花見に行かれるという方は、冬用のコートやスカーフ、帽子を身に着けて防寒対策をしっかりすること、そして事前にお手洗いに行っておくことをぜひ忘れずになさってくださいね。在蘭の皆さんはもうよくご存じかと思いますが、まだ風が吹くとまだまだ寒いので、油断は禁物です。
最新の開花状況をチェックしたい方は、Instagramのタグ(#bloesemparkや#amsterdamsebosなど)で投稿された最新の写真を見るのがおすすめです。
皆で健康に気を付けて、無事にコロナ禍を乗り切れますように。
text & photo / Mako Yasuda
オランダで桜を楽しめるなんて!
そう言えば、5年前の在職中、お昼休みの時間などにカメラを片手に会社周辺の桜を撮影していましたね。
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コメントありがとうございます!おそらく7年ほど前ですね。某社の近くに桜の名所があって、朝も昼もお花見ができ、夢心地でした…(笑)懐かしいです。
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