今回は「#オランダでにっぽん」を楽しめる食のネタをゆるりとお届けしたいと思います。
ある日の午後、オランダの日本人コミュニティで有名なアムステルフェーンへ行ってきました。
アムステルダム中央駅からはまずメトロでアムステルダム南駅へ行き、さらにバスかトラムに乗らないと辿り着けないという近いようで遠い場所です。
しかしながら、わざわざ行くだけの価値がある素敵なスポットがいくつもあります。
そのひとつが、今回訪問した在蘭邦人コミュニティカフェ「Nemo茶房 Sabo Amstelveen」。以前からずっと行ってみたいと考えていたお店です。夢がようやく叶いました・・・!

アムステルダムフェーンのショッピングモールStadshartから歩いて15分ほど。
住宅街に馴染んでいる煉瓦造りの建物に茶房 Sabo Amstelveenがあります。
満開の八重桜を見上げながら脇道へ。こちらの看板が出迎えてくれました。日本語で「茶房」と書かれていて分かりやすいですね。フェンスに付けられた日の丸マーク入りの看板も手作り感満載。ほっこりします…!

先に到着して待っていてくれたお友達・・・ありがとうございます😿
おやつの時間でしたが、悩んだ結果、温かいうどんを注文することにしました。唐揚げやコロッケの入ったお弁当やカレーも美味しそうでしたよ。

海鮮かきあげうどん、お値段14ユーロ也。ふわっと香る上品な出汁の香りに悩殺され、つるりとした麺はもちろん、ジューシーなかきあげ(海老や柔らかいイカが入っていました)も満喫しました。
おにぎりやお稲荷さんという「選べるご飯物」がセットでついてくるのも嬉しいところです。麺類とご飯ものを一緒にいただくというのは関西流なのでしょうか。ラーメンライスしか知らなかった関東出身者にとっては新鮮な驚きでした。
食後には、ほうじ茶(1ユーロ)をいただきました。本当に良心的な価格ですよね。ゆっくり滞在させていただき、満腹・大満足で帰途に着きました。
茶房さんのフェイスブックのページにて、オランダの八重桜を塩漬けして作った「桜の小倉あんぱん」なるものを販売されていると事前に知っていました。ですが、この日は残念ながら作られなかったとのこと。パンの種類は日替わりなんですね。
でも、通常の小倉あんぱんは販売されていました!!自宅に帰ってから頂くと…感激の美味しさ。歯切れが良くてほんのり甘いパン生地と、甘さ控えめのしっとりした餡子、そしてたっぷり載った黒ごま。1つ1.5ユーロという懐に優しいお値段にも涙が出ます・・・💓
東京都内に勤務していた頃、銀座に行った時には木村屋總本店であんぱんを買って食べていたことを思い出しました。Saboさんのあんぱんは、木村屋のものよりもちょっと大きくて甘さがさらりとしていて、私の好みにぴったり。オランダで本格的な日本のあんぱんをいただけるなんて、本当にありがたいことです。

自宅に持ち帰って、緑茶と一緒にいただけば、心なごむひと時が訪れます🍵
茶房 Sabo Amstelveenはただの「カフェ」ではなく、「在蘭邦人コミュニティラウンジ」として運営されています。
店内には日本語の絵本や書籍、DVDの無料貸し出しコーナーがあり、若い学生や親子連れがのんびりできる空間があり、日本語でのちょっとしたおしゃべりに付き合ってくださる優しい店員さんたちがいらっしゃいました。
オランダに住んでいる日本人にとって、心の拠り所。そんな温かいイメージの場所です。
そうそう、パン職人さんらしき方にもお会いできました! 桜あんぱんは春先だけではなく、引き続き販売される可能性があるとのこと。SNSに書かれていた「抹茶コルネ」というのも気になります。
またお邪魔する日が今から楽しみで、ずっと続いてほしいお店です。
平日午後のみの営業なので、アムステルフェーンで平日に時間が取れたときにはぜひ行ってみてくださいね。
地図はこちら。
text and photo / Mako Yasuda